2014年01月31日
王祇祭に行きたい
出張中に庄内の友人から良いものが送られてきました
ほわっと香る優しい温かさのある酒です。最高にうまいです。さすが加藤喜八郎酒造です。さらに選んだ人がうまいものを良く知っています。
しかし、主役はこっち
黒川 上座の「凍み豆腐」です。だっつり「山椒」テイストを効かせたうまさと歯ごたえ。
スタイルで言えば下座の「しょうゆラーメン」に対して上座の「つけ麺」ってところでしょうか。
届いて1週間以上になるのですが中国出張から帰ってきても日持ちはぜんぜんOK、さすが元々保存食の元祖です。冷蔵庫で結構な期間大丈夫。
何はともあれ黒川の王祇祭の日がやってきました。1年がかりの壮大な人手を要する祭りです。上座下座の當屋だけでなく村全体が祭りの熱気とエネルギーに溢れ老いも若きもなにか落ち着かない喜びのようなもので包まれます。
以下、唯一、自分の目で見たことのある2008年の下座の祭りの風景です。
當屋で神職の手で神様に布を着せます。この布は来年の當屋当人から送られたもので最終的にその来年の當屋当人の着物になります。祭り全体が実に深い連携で成り立っていることの一端です。
「男装の麗人」はこのときまだ独身でしたが今はイケメンのだんなと可愛い子供がいる。
前の年の神様の布で作られた當屋当人の着物 「素襖」 (すおう)
鶴岡に仕立て屋さんがいるのか、京都まで送って仕立ててもらっているか。
祭りは以下のようなスケジュールで動きます
(6年前のどこかのHPより拝借)
しかし、「神社、能舞台」を中心とした表の部分はそれですが、祭りの裏では當屋で起こる全てのことに神経を注ぎもくもくと素早く静かにこなす「所帯持ち」という役回りの4人がスポットライトを浴びることなく行動します。
さらに祭りに必要なごちそうやお供え物に使う木の実や漬物、野菜などの食材は1年以上前から村中の女性たちの手で準備され仕込まれる。
裏方で火事場のような忙しさで働く女性たち
(割烹着を着ていますが今をときめく「STAP細胞」の研究室ではありません 黒川の台所です)
いぇい! 若妻たちは美人ぞろいで明るい
2月一日當屋での本番、2月2日神社で神様の前で能と尋常事の終わりに神様に着せた布を剥いで祭りが終わる。
さて、話は2月3日の後片付け「出来上がり」 来年の當屋に道具を届け「竿戻し」をした若い衆が「へそび」を付けられて今の當屋に帰ってくるとそこで片付けのほぼ終えた人たちに「へそび」を付けて回る。広い村中だが歓声が上がるのでなにが起きたか察しがつくらしい。
「へそび」とは昔、台所の燃料が薪だった頃に鍋の底に着く「黒いすす」のこと。
手伝いに来たすべての人が「へそび」の餌食になる。
美人姉御に容赦なく、どころか進んで書いてもらってるし
美白の若妻会にも容赦なし
キャーっと逃げるも実に楽しそうだ、この場所にいる全員が標的に
プロカメラマンだってごらんの通り、レンズとカメラは勘弁
そして振る舞いのあとにむしろを使って仲間を天井に放り上げる「どんつき」が始まる
春日神社より国司(くにつかさ)の称号をいただいた當屋当人もこの洗礼を受け実に楽しそうだ。
後ろの赤いシャツの人は「多種共存の森」の著者、東北大学の清和教授だったりします。
以上、2008年の王祇祭の記録より
6年前の写真で申し訳ない、毎年王祇祭に行きたいと思いながらなかなか実現出来ないでいる。思い切って休みを取るしか方法がないことはわかっている。今年はちょうど1日2日が土日でジャストだったのだが諸般の事情が許さなかった。
また、とーしろオヤジが黒川に行けますようおたの申します、
春日の神様! 法光院の仏様! 赤鶴真蛇の鬼ィ様!
ほわっと香る優しい温かさのある酒です。最高にうまいです。さすが加藤喜八郎酒造です。さらに選んだ人がうまいものを良く知っています。
しかし、主役はこっち
黒川 上座の「凍み豆腐」です。だっつり「山椒」テイストを効かせたうまさと歯ごたえ。
スタイルで言えば下座の「しょうゆラーメン」に対して上座の「つけ麺」ってところでしょうか。
届いて1週間以上になるのですが中国出張から帰ってきても日持ちはぜんぜんOK、さすが元々保存食の元祖です。冷蔵庫で結構な期間大丈夫。
何はともあれ黒川の王祇祭の日がやってきました。1年がかりの壮大な人手を要する祭りです。上座下座の當屋だけでなく村全体が祭りの熱気とエネルギーに溢れ老いも若きもなにか落ち着かない喜びのようなもので包まれます。
以下、唯一、自分の目で見たことのある2008年の下座の祭りの風景です。
當屋で神職の手で神様に布を着せます。この布は来年の當屋当人から送られたもので最終的にその来年の當屋当人の着物になります。祭り全体が実に深い連携で成り立っていることの一端です。
「男装の麗人」はこのときまだ独身でしたが今はイケメンのだんなと可愛い子供がいる。
前の年の神様の布で作られた當屋当人の着物 「素襖」 (すおう)
鶴岡に仕立て屋さんがいるのか、京都まで送って仕立ててもらっているか。
祭りは以下のようなスケジュールで動きます
(6年前のどこかのHPより拝借)
しかし、「神社、能舞台」を中心とした表の部分はそれですが、祭りの裏では當屋で起こる全てのことに神経を注ぎもくもくと素早く静かにこなす「所帯持ち」という役回りの4人がスポットライトを浴びることなく行動します。
さらに祭りに必要なごちそうやお供え物に使う木の実や漬物、野菜などの食材は1年以上前から村中の女性たちの手で準備され仕込まれる。
裏方で火事場のような忙しさで働く女性たち
(割烹着を着ていますが今をときめく「STAP細胞」の研究室ではありません 黒川の台所です)
いぇい! 若妻たちは美人ぞろいで明るい
2月一日當屋での本番、2月2日神社で神様の前で能と尋常事の終わりに神様に着せた布を剥いで祭りが終わる。
さて、話は2月3日の後片付け「出来上がり」 来年の當屋に道具を届け「竿戻し」をした若い衆が「へそび」を付けられて今の當屋に帰ってくるとそこで片付けのほぼ終えた人たちに「へそび」を付けて回る。広い村中だが歓声が上がるのでなにが起きたか察しがつくらしい。
「へそび」とは昔、台所の燃料が薪だった頃に鍋の底に着く「黒いすす」のこと。
手伝いに来たすべての人が「へそび」の餌食になる。
美人姉御に容赦なく、どころか進んで書いてもらってるし
美白の若妻会にも容赦なし
キャーっと逃げるも実に楽しそうだ、この場所にいる全員が標的に
プロカメラマンだってごらんの通り、レンズとカメラは勘弁
そして振る舞いのあとにむしろを使って仲間を天井に放り上げる「どんつき」が始まる
春日神社より国司(くにつかさ)の称号をいただいた當屋当人もこの洗礼を受け実に楽しそうだ。
後ろの赤いシャツの人は「多種共存の森」の著者、東北大学の清和教授だったりします。
以上、2008年の王祇祭の記録より
6年前の写真で申し訳ない、毎年王祇祭に行きたいと思いながらなかなか実現出来ないでいる。思い切って休みを取るしか方法がないことはわかっている。今年はちょうど1日2日が土日でジャストだったのだが諸般の事情が許さなかった。
また、とーしろオヤジが黒川に行けますようおたの申します、
春日の神様! 法光院の仏様! 赤鶴真蛇の鬼ィ様!
Posted by とーしろ at 13:35│Comments(2)
│黒川能
この記事へのコメント
おかえり。
かぁちゃん残しておいだっけが?
凍み豆腐は作ってすぐに食ったことしかねぇもんださげ・・・
なんとも保存が効いて、いがった。
かぁちゃん残しておいだっけが?
凍み豆腐は作ってすぐに食ったことしかねぇもんださげ・・・
なんとも保存が効いて、いがった。
Posted by どぜお at 2014年01月31日 16:38
【どぜお様:冷蔵庫などない昔の人の保存食の知恵はすごいものだ。おまけに山椒の辛さとしんしんする感じは弱まりつつもまだ残っていた。ありがとうございます。
現場で能を見て食いたい。
神社の床に飛び跳ねる若衆の熱気と足音を体で感じてみたい。
そして体が平らになるまで神様に礼する美しい「おごそか」に触れてみたい。
現場で能を見て食いたい。
神社の床に飛び跳ねる若衆の熱気と足音を体で感じてみたい。
そして体が平らになるまで神様に礼する美しい「おごそか」に触れてみたい。
Posted by とーしろ at 2014年01月31日 18:16
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