2022年11月06日
春秋山伏記 舞台
藤沢周平 原作 「春秋山伏記 狐の足あと」
朗読劇を楽しんできました。
松の勧進 ボーオーホー! だぜ
神楽坂 THE GLEE
(写真はパンフレットより)



ネイティブな庄内弁はまんまリアルなわけだ、役者さんが皆庄内生まれの方々。
北国庄内の暮らし向きの切ない家族にまつわる少しユーモラスで艶めいたテーマを狂言の一幕のように小気味よくまとめた短編の朗読劇。藤沢作品の多才。作品の骨子を支えた戸川安章は鶴岡北高校の教頭でもあった民俗学者。

ネットで鶴岡鶴翔会の案内が出ていたので今日の観劇の人々は
鶴岡南高等学校の卒業生が大勢いたのだろうか。
こっちは如松同窓会(鶴岡北高等学校) と 鶴峰会(鶴岡高専)
客先には藤沢周平の娘 遠藤 展子さん夫妻がいて客席にお礼をされていた。
実は2013年のこのBLOGでこの本を記事にしていた。
http://ideha2001.n-da.jp/e437875.html
ボーオーホー!
朗読劇を楽しんできました。
松の勧進 ボーオーホー! だぜ
神楽坂 THE GLEE
(写真はパンフレットより)



ネイティブな庄内弁はまんまリアルなわけだ、役者さんが皆庄内生まれの方々。
北国庄内の暮らし向きの切ない家族にまつわる少しユーモラスで艶めいたテーマを狂言の一幕のように小気味よくまとめた短編の朗読劇。藤沢作品の多才。作品の骨子を支えた戸川安章は鶴岡北高校の教頭でもあった民俗学者。

ネットで鶴岡鶴翔会の案内が出ていたので今日の観劇の人々は
鶴岡南高等学校の卒業生が大勢いたのだろうか。
こっちは如松同窓会(鶴岡北高等学校) と 鶴峰会(鶴岡高専)
客先には藤沢周平の娘 遠藤 展子さん夫妻がいて客席にお礼をされていた。
実は2013年のこのBLOGでこの本を記事にしていた。
http://ideha2001.n-da.jp/e437875.html
ボーオーホー!
2016年09月13日
2015年11月27日
新橋 いさり火 鰰の「鯛の鯛」
androidで記事を編集してたら消えてしまった
書き直し
新橋 いさり火
初めて見た 鰰の鯛の鯛

久しぶりのマスターのうまい肴に



うまい酒を堪能しました。
この店のマスターの 「庄内料理の素材選びと料理の腕前」 それに 「酒の目利き」 はまねのできない卓越したものがあります。本人はジャパン酒はたしなまないというものの、料理に合わせた信じられないほどの正確な選定は、ややもすると昔はしこたま飲んだのか、あるいは酒蔵の生まれか、、、天才か。
ママの会話と良い、お客さんと良い、面白い店です。
書き直し
新橋 いさり火
初めて見た 鰰の鯛の鯛

久しぶりのマスターのうまい肴に



うまい酒を堪能しました。
この店のマスターの 「庄内料理の素材選びと料理の腕前」 それに 「酒の目利き」 はまねのできない卓越したものがあります。本人はジャパン酒はたしなまないというものの、料理に合わせた信じられないほどの正確な選定は、ややもすると昔はしこたま飲んだのか、あるいは酒蔵の生まれか、、、天才か。
ママの会話と良い、お客さんと良い、面白い店です。
2014年11月22日
庄内弁 その1
庄内(東田川郡)方言
これがわかれば貴方も庄内人

語尾の複雑
「・・な」 : 「まっつぐいぐど左さたばごやあっさげそご右さまがるな、しぇばすぐだでば」
うーむ、この「な」は難しい。優しい響きなのだが否定形にとられるかもしれない。
正しくは 「・・するのだよ」 と念押す意味。
「まっすぐ行くと左にタバコ屋があるからそこを右に曲がってすぐです」
右に曲がってはいけない、と理解するととんでもないことになる。
「・・しや」 : 鶴岡、東田川郡の女言葉。雰囲気は京言葉に近い柔らかさ。結構好きな響き。
「まっすぐいぐどしや、左さたばごやさんあんなしや、そご右さまがっどそんまだ」
上の文章とまったく同じ意味だでば。少しゆっくり少し伸ばし気味にしゃべる。
「の」「のー」 : 「これ飲めばすかっとすっさげの」 すっきりするからね、と言い聞かせる。
その通りにしてくらくらするようならばそれは 「危険ドラッグ」 だ。 おめはだまさぃだ。
「こいだばむずがしのー、おとうさんなのうだてしまうあんね、のー」
「これは難しいわねー、お父さんなんか捨ててしまうんじゃないの、ねぇ」
「ちゃ」 : やだちゃ、むずがしぐでわがらねちゃ。やがましちゃ!
「・・なや」 : 「この問題なんぼかんげでもとがいねなや」
「ひごろがらべんきょしねさげだろや」
「おん 」 : 「だめだっけ、おらそだものしらねけおん、わーなのおれさおしぇねけちゃ」
「だめだったよ、僕はそのことを知らなかったのさ、君は僕に教えてくれなかったじゃないか」
「でろや」 : 「そげだやりがだではだめだんでろや、おれさかしてみっちゃ、ほれこうだんでろや」
「わーだばじょんだごど、しぇばこんなもみなたのむ。おらかがどのみさいぐ」
「・・け」 : 「んまいぐいたけが」 うまくいったか? 「やじゃがねけ」 だめだった
結果の報告みたいなニュアンスがある
「どんがらじるくたが?」 「んめけ」

貴方:わー、おめ、
自分:わー、おれ、おら、おい
あなたがた:わがだ、おめがだ、新潟、秋田、きさがた、道形
おまえたち:わびらだ
「ひとさたのむどんまいぐいがねどぎもめっさげわーはわーでしぇばいじゃぜ」
標準語から遠いことば
「めじょけね」:映画「たそがれ清兵衛」で娘が「おとうさん、めじょけね」という台詞がめっこがった。
「やばち」 : 標準語にはない言葉。 「濡れて冷たい」 「濡れて少し気持ち悪い」 複合的意味を持つ。赤ちゃんのおむつに触って「やばちぐなった。あれっ、やんだおら、こうばしかんする」 「おっきなもしった」 「とけねまね」 「ひろがてきたでば、ちゃっちゃどしぇー」
「俺を見つめるおまえのまなざしがやばち!」 とは言わない。
それはやばい
「かんする」 : 匂う 良い香りにもくさい匂いにも使う。
「ほがほがでゅう」 : これは庄内弁の最高傑作! 少し生暖かいような、いくぶん匂うような、あるいは生暖かくて少し匂いもするような感じ。
使われる具体例 : 冷蔵庫にしまい忘れた「だだちゃ豆」の夕方、 賞味期限のきた豆腐あぶらげ、 あかちゃんのおむつ、 積み上げた藁が発酵して熟成した感じ、 脱ぎたてのパンツ
良い香りの場合の使用例はほとんど少ない。 パンを作るときの一次発酵にはあまり使わないような気もするが使う人もいるようだ。
庄内弁の中には擬態語をうまく使い 「という感覚」 という意味の 「でゅう」 をくっつけて形容詞にした言葉がたくさんある。
「いがいがでゅう」 : なんかちくちくするような
「かさかさでゅう」 : これはわかりやすい
「もぞもぞでゅう」 : 背中の辺りが
「はかはかでゅう」 : どきどきする、自分の心臓の鼓動が聞こえる感じ
「かさこそでゅう」 : 「落ち着きのない」子供はさらに 「したくたでゅうなっ!」 とごしゃがぃる
テレビで放映され全国区になっちまった 「まぐまぐでゅう」 はいまさら紹介することもねぁんねが
「とけちゃま」 : 「おとうさんパンツとけちゃまだぁんね、みだごどね柄だし、どごでとけできたや」
「あわてではがしぇだばとけちゃまだっけ、おーがしおら」
「あわてて履かせたら裏表だったわ、笑っちゃうわね。うふっ」
うらおもて、上下さかさま、左右反対、まあ幅広く
「うだる」 : 捨てる 「なしてアパート暮らし?」 「かががらうだらぃだ」 「なしたや?」 「パンツとけちゃまはぃでけたでば、したばばれでしまたけ」
「もじゃくたね」 「もんじゃね」 「もんつくたね」 : 幼くて頼りない感じ、実力がない感じ
「あのやろ県議会さ立候補したあね」「あだものもんつくたねやろだ。がっこのせいせぎなのおれよかわりけおん」
「おめいのやろこおっきぐなたの」「なりばりおっきぐなてやるごどもじゃくたね」
「やじゃがね」 : だめだ 「○○大学うがたが?」 「やじゃがねけ」
「いしぇこぐ」 : おどけて見せる 「ひとをわらわせてばかりのいしぇこぎやろ」
全国的に知れわった超有名編
「柿、食べる」「食べて」「一緒に食べよう」
「かきくー」「けー」「こー」
世界一短いみごとな短縮形、地元民は「短縮」とは思わない。んだて、ちゃんとした言葉だおん。
温海の辺りではこうなる
「柿ふー」「ふぇー」「ふぉーっ!」

(写真はチット・モッシェから拝借)
「いまふぁねどふぁふぃねど」 (今食べないと食べさせませんよ) フォーっ!
「かきくけこ」が「ふぁ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ」に置き換わったようだ。
粕谷君は12時になると「ままふー」と言う。しかし、自分のことを「ふぁすや」とは言わなかったので置き換わったわけではなかった。
方言はどんどん使わなくなりいずれ忘れ去られてしまうかも知れないけれど、その土地その土地の豊かな表現がなぜか温かくこころに残ります。
これがわかれば貴方も庄内人
語尾の複雑
「・・な」 : 「まっつぐいぐど左さたばごやあっさげそご右さまがるな、しぇばすぐだでば」
うーむ、この「な」は難しい。優しい響きなのだが否定形にとられるかもしれない。
正しくは 「・・するのだよ」 と念押す意味。
「まっすぐ行くと左にタバコ屋があるからそこを右に曲がってすぐです」
右に曲がってはいけない、と理解するととんでもないことになる。
「・・しや」 : 鶴岡、東田川郡の女言葉。雰囲気は京言葉に近い柔らかさ。結構好きな響き。
「まっすぐいぐどしや、左さたばごやさんあんなしや、そご右さまがっどそんまだ」
上の文章とまったく同じ意味だでば。少しゆっくり少し伸ばし気味にしゃべる。
「の」「のー」 : 「これ飲めばすかっとすっさげの」 すっきりするからね、と言い聞かせる。
その通りにしてくらくらするようならばそれは 「危険ドラッグ」 だ。 おめはだまさぃだ。
「こいだばむずがしのー、おとうさんなのうだてしまうあんね、のー」
「これは難しいわねー、お父さんなんか捨ててしまうんじゃないの、ねぇ」
「ちゃ」 : やだちゃ、むずがしぐでわがらねちゃ。やがましちゃ!
「・・なや」 : 「この問題なんぼかんげでもとがいねなや」
「ひごろがらべんきょしねさげだろや」
「おん 」 : 「だめだっけ、おらそだものしらねけおん、わーなのおれさおしぇねけちゃ」
「だめだったよ、僕はそのことを知らなかったのさ、君は僕に教えてくれなかったじゃないか」
「でろや」 : 「そげだやりがだではだめだんでろや、おれさかしてみっちゃ、ほれこうだんでろや」
「わーだばじょんだごど、しぇばこんなもみなたのむ。おらかがどのみさいぐ」
「・・け」 : 「んまいぐいたけが」 うまくいったか? 「やじゃがねけ」 だめだった
結果の報告みたいなニュアンスがある
「どんがらじるくたが?」 「んめけ」
貴方:わー、おめ、
自分:わー、おれ、おら、おい
あなたがた:わがだ、おめがだ、新潟、秋田、きさがた、道形
おまえたち:わびらだ
「ひとさたのむどんまいぐいがねどぎもめっさげわーはわーでしぇばいじゃぜ」
標準語から遠いことば
「めじょけね」:映画「たそがれ清兵衛」で娘が「おとうさん、めじょけね」という台詞がめっこがった。
「やばち」 : 標準語にはない言葉。 「濡れて冷たい」 「濡れて少し気持ち悪い」 複合的意味を持つ。赤ちゃんのおむつに触って「やばちぐなった。あれっ、やんだおら、こうばしかんする」 「おっきなもしった」 「とけねまね」 「ひろがてきたでば、ちゃっちゃどしぇー」
「俺を見つめるおまえのまなざしがやばち!」 とは言わない。
それはやばい
「かんする」 : 匂う 良い香りにもくさい匂いにも使う。
「ほがほがでゅう」 : これは庄内弁の最高傑作! 少し生暖かいような、いくぶん匂うような、あるいは生暖かくて少し匂いもするような感じ。
使われる具体例 : 冷蔵庫にしまい忘れた「だだちゃ豆」の夕方、 賞味期限のきた豆腐あぶらげ、 あかちゃんのおむつ、 積み上げた藁が発酵して熟成した感じ、 脱ぎたてのパンツ
良い香りの場合の使用例はほとんど少ない。 パンを作るときの一次発酵にはあまり使わないような気もするが使う人もいるようだ。
庄内弁の中には擬態語をうまく使い 「という感覚」 という意味の 「でゅう」 をくっつけて形容詞にした言葉がたくさんある。
「いがいがでゅう」 : なんかちくちくするような
「かさかさでゅう」 : これはわかりやすい
「もぞもぞでゅう」 : 背中の辺りが
「はかはかでゅう」 : どきどきする、自分の心臓の鼓動が聞こえる感じ
「かさこそでゅう」 : 「落ち着きのない」子供はさらに 「したくたでゅうなっ!」 とごしゃがぃる
テレビで放映され全国区になっちまった 「まぐまぐでゅう」 はいまさら紹介することもねぁんねが
「とけちゃま」 : 「おとうさんパンツとけちゃまだぁんね、みだごどね柄だし、どごでとけできたや」
「あわてではがしぇだばとけちゃまだっけ、おーがしおら」
「あわてて履かせたら裏表だったわ、笑っちゃうわね。うふっ」
うらおもて、上下さかさま、左右反対、まあ幅広く
「うだる」 : 捨てる 「なしてアパート暮らし?」 「かががらうだらぃだ」 「なしたや?」 「パンツとけちゃまはぃでけたでば、したばばれでしまたけ」
「もじゃくたね」 「もんじゃね」 「もんつくたね」 : 幼くて頼りない感じ、実力がない感じ
「あのやろ県議会さ立候補したあね」「あだものもんつくたねやろだ。がっこのせいせぎなのおれよかわりけおん」
「おめいのやろこおっきぐなたの」「なりばりおっきぐなてやるごどもじゃくたね」
「やじゃがね」 : だめだ 「○○大学うがたが?」 「やじゃがねけ」
「いしぇこぐ」 : おどけて見せる 「ひとをわらわせてばかりのいしぇこぎやろ」
全国的に知れわった超有名編
「柿、食べる」「食べて」「一緒に食べよう」
「かきくー」「けー」「こー」
世界一短いみごとな短縮形、地元民は「短縮」とは思わない。んだて、ちゃんとした言葉だおん。
温海の辺りではこうなる
「柿ふー」「ふぇー」「ふぉーっ!」
(写真はチット・モッシェから拝借)
「いまふぁねどふぁふぃねど」 (今食べないと食べさせませんよ) フォーっ!
「かきくけこ」が「ふぁ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ」に置き換わったようだ。
粕谷君は12時になると「ままふー」と言う。しかし、自分のことを「ふぁすや」とは言わなかったので置き換わったわけではなかった。
方言はどんどん使わなくなりいずれ忘れ去られてしまうかも知れないけれど、その土地その土地の豊かな表現がなぜか温かくこころに残ります。