2013年09月15日
『風立ちぬ』
先に子供(皆大人ですが)C、Bが見て「すごく良かった」と、遅れをとってはならじ、AとDと山ノ神と共に遅ればせながら見てきました。
(上の写真は通路のポスターを撮りました)
今までのジブリ作品からぼんやりと描いた想像とは違う意外な表現と展開

二郎と菜穂子の出会い

強い想いと決意
美しい恋人、妻という側面だけでなく

大震災と戦火に怯える貧困な国の状況下で、秀逸した才能の持ち主の過酷な労働、疲労困憊を癒す深く広い母性を感じさせる薄幸なヒロイン。理解ある父親、若者を優しいまなざしで見る外国人の客、厳しく温かく接する上司。
争いや憎しみなど対立軸を避けた物語にユーモアは皆無。かわいいキャラクターも登場しません。ただただ純粋に美しく、大人の物語です。
ものすごく良い映画です。宮崎駿監督が描きたかった世界を懇親の力を込めて作ったんだろうと涙しながら観ました。
口幅ったいようですがご忠告申し上げたい。
小学生くらいのお子様を持つ親御さんで、ジブリ作品を一緒に楽しもうという予定の方も多いと思いますが、出来ることならば今回ばかりは大人だけでご覧になる方が良いかもしれません。お子様向けの要素は残念ながらひとつもありません
本をたくさん読んでいる「かなりおませな中学生」以上でないと本質を理解出来ないと思います。結果は眼に見えてます、「つまらない映画だ」と。
実際、途中からあきちまった小学生がポップコーン片手に通路を行ったり来たり走り回ってとても迷惑でした。たまたまかもしれませんが大きなmassで見ればある割合、確率の中のどこにでもある真実と思う。この忠告は「わからない映画につき合わさせられないで済むように」子供のためでもある。
公開早々「子供の楽しめる映画じゃない!」とジブリ相手に逆ギレする親が痛そうです。
Posted by とーしろ at 18:41│Comments(6)
│映画
この記事へのコメント
宮崎監督の到達点、とも言える作品だと思います♪
この映画が楽しめる年齢で良かった、とちょっと思った私でした☆
この映画が楽しめる年齢で良かった、とちょっと思った私でした☆
Posted by はらほろ
at 2013年09月15日 21:41

私は、二度観て来ました
一人は、前の日バイトで、途中意識を手放し
二度目は、末っ子と最後までバッチリ観ました。
やはり、末っ子にはちょっと難しい内容のようでしたが、私はやはり涙でした。
最後のエンディング「ひこうき雲」も、涙でした。

一人は、前の日バイトで、途中意識を手放し

二度目は、末っ子と最後までバッチリ観ました。
やはり、末っ子にはちょっと難しい内容のようでしたが、私はやはり涙でした。
最後のエンディング「ひこうき雲」も、涙でした。
Posted by ゆきんこ at 2013年09月15日 22:34
【はらほろ様:「豚」見てジブリ作品の中の大人向け感覚を思い出した上で見たわけですが、最初の10分で、見る側の心の準備にもっと軌道修正が必要でした。
堀辰雄の作品、堀越二郎の生涯、自分の父親の実話もごちゃ混ぜにして「妄想」を表現していたんですね。いろんな情報を読みやっと理解できる敷居の高い映画です。
時代の悲惨さやイデオロギーに一切触れないことでかえって考えさせられます。
零戦はラスト間際、カプローニ博士と共有する夢の中にわずかに出てきました。「父親は零戦のことはあまり語ることはなかったようです」と堀越二郎の息子さんが言ってました。使われ方とそこに共存する思いが重過ぎるのかもしれませんね。
映画はとても良いと思います。家族の中で二人は2回見てます。
堀辰雄の作品、堀越二郎の生涯、自分の父親の実話もごちゃ混ぜにして「妄想」を表現していたんですね。いろんな情報を読みやっと理解できる敷居の高い映画です。
時代の悲惨さやイデオロギーに一切触れないことでかえって考えさせられます。
零戦はラスト間際、カプローニ博士と共有する夢の中にわずかに出てきました。「父親は零戦のことはあまり語ることはなかったようです」と堀越二郎の息子さんが言ってました。使われ方とそこに共存する思いが重過ぎるのかもしれませんね。
映画はとても良いと思います。家族の中で二人は2回見てます。
Posted by とーしろ at 2013年09月16日 08:02
【ゆきんこ様:関東大震災からグッと緊張感が高まり、テンション掛かりっぱなし。
自分が設計した飛行機の紙飛行機を菜穂子に向かって飛ばすときでさえ。
菜穂子の寝床の隣に二郎が疲れて眠り、菜穂子が布団をゆっくりずらしながら掛けてあげる動きなんかどう表現していいかわからないほど切なくて愛おしい。
オヤジは川のように流れるものをぬぐうことも出来ずに見ていた。
自分が設計した飛行機の紙飛行機を菜穂子に向かって飛ばすときでさえ。
菜穂子の寝床の隣に二郎が疲れて眠り、菜穂子が布団をゆっくりずらしながら掛けてあげる動きなんかどう表現していいかわからないほど切なくて愛おしい。
オヤジは川のように流れるものをぬぐうことも出来ずに見ていた。
Posted by とーしろ at 2013年09月16日 08:09
映画館でジブリ(に限らず)を観ると、必ず周りがうるさいので映画館は行かなくなりました。
この作品はまだ未視聴ですが、自宅でゆっくりとと思い、DVD発売を待っています。
この作品はまだ未視聴ですが、自宅でゆっくりとと思い、DVD発売を待っています。
Posted by ギムレット at 2013年09月22日 09:58
【ギムレット様:自宅でゆっくり静かに観るってのはいいかもしれません。
うちの連中もDVDかBD出たら買うって言ってます。みんな観た、複数回観たのもいますが。かくいうオヤジももいっかい観たい。
うちの連中もDVDかBD出たら買うって言ってます。みんな観た、複数回観たのもいますが。かくいうオヤジももいっかい観たい。
Posted by とーしろ at 2013年09月22日 10:15
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