2013年12月29日

佐原

千葉に佐原という町あり。成田の少し向こうで茨城県との県境、なおかつ利根川の流域で水郷の町、小江戸とも言われる歴史ある町並み。さらには日本地図を作り上げた伊能忠敬でも有名なところ。見所満載の場所です。

やまのかみおかあちゃんが参加しているボランティア団体の研修旅行に同行させていただきました。任意団体ではありますが公的に有益な活動をされていますので市のバスをドライバーさんも含めチャーターしています。そのあたりは会の代表さんはじめスタッフの手腕でしょう。

小雨降る肌寒い日でしたが明るく元気にバスは一路高速で香取市へ。バスの中で会のメンバーが香取市の歴史や見所をガイドしてくれました。実に良く調べてあります。




まず、由緒ある香取神宮へ参拝。

佐原

観光協会の案内から抜粋:
香取神宮は下総国一宮であり、日本全国に約400社ある香取神社の総本社です。  平安時代に成立した延喜式によると、江戸時代以前から「神宮」と称されていたのは伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮の三社だけで、その創建は神武天皇十八年(紀元前643)と神代の時代まで遡る古い歴史のある神社です。


年末も近い、境内には茅の輪が用意されていました

佐原

実に美しい神社です。

佐原

佐原

黒に金が荘厳です


樹齢何百年かご神木の貫禄

佐原

先の昭和天皇と今上の天皇陛下の記念植樹がありました。

佐原

佐原


両陛下が植えられたのは昭和48年と平成4年ですので2本ともまだ若い木ですが20年の差があるわけです。木の育つスピードのゆっくりさに、大きな木になるまでの年数に想いを馳せれば先に載せた清和先生の本を思い出します。全国各地の巨木を短期間に切り倒して消費してしまった後悔がいまさらながら。

でもしかし、楽器は木で出来ている。紫檀、黒檀、スプルース、メイプル。板ばさみな私。



境内の入り口には1970年3月の日本赤軍のよど号ハイジャック事件のときに乗客の代わりに人質となった山村新治郎 運輸政務次官の銅像がありました。小学校のときの先生宅にお邪魔しているまさにそのときにリアルタイムで事件が放送されていた記憶がある。

佐原



佐原といえば北総の名刹、観福寺もありますが今回は行きません。最近、なぜか神様、仏様に引き寄せられるように興味が沸いてきました。
「青春の門」の続きを書かずに神社仏閣、仏様を見て回る五木寛之のことを思い出しました。




さて、佐原の町の中に足を向ければ、こちらはボランティアの観光ガイドさんが案内してくれます。

佐原


佐原

まんじゅう、だんご、もち


佐原


途中、ガイドさんのスピーカーから声が出たり出なかったりするのでマイクのジャックを直して上げました。ここらへんはオーディオおやじ。

佐原

昔、トヨで水を引いた名残のじゃあじゃあ橋、ちょうど水が流れています。

左の囲いが見えるのが工事中の伊能忠敬の家、橋の右側がばんどわごん。


佐原

テレビドラマを一度も見たことがない「ばんどわごん」



小江戸、佐原は大祭で有名だがとーしろオヤジは見たことがない。地区ごとに立派な山車を引き、それはそれは見事な祭りだというので是非見なければ。

記念館に保存してある山車

佐原
豪華絢爛な下回り、山車一台制作費2000諭吉は下らないと言うから40坪の家一軒建つ。と言ってしまえばちょっと平べったいか。


佐原
見事な細工。家一軒よりはるかに高そうな気がする

佐原
 瓊々杵尊 ( ににぎのみこと)  西関戸地区



佐原
金時山姥  寺宿地区

ガイドさんの説明によると山姥は金太郎のお母さんなんだって。

金太郎は熊と遊んでるって、ガイドさんは力説するのですが、、、鉞(マサカリ)を振り上げて「遊んでる」と言われても冷や汗がでるんですけど・・・

一見、恐ろしげな姿の巨大人形ですがどことなくかわいらしさもあり憎めない雰囲気を醸しています。





佐原

素盞鳴尊 ( すさのをのみこと ) 下川岸

佐原

お囃子に使う楽器の数々

佐原

佐原

ぎょっ!




佐原と言えば日本地図を作成した伊能忠敬だが彼の家は改装工事中で見られず、伊能忠敬記念館は見ることが出来たが写真はご法度なのでここに載せる材料が何もない。見聞きした概要だけ書くと、、、

伊能忠敬は婿養子に入った家で伊能家の商売を建て直し盛り立て地元で有力な家柄にまでなり、飢饉の時には困窮を極めている人から先に救済しそのような活動を認められて苗字帯刀を許され地元の有力者になります。50歳で周囲に惜しまれつつ息子に家督を譲り自分は天文学などやり直すために倅くらいの歳の役人の弟子になる。そこで彼の人生のテーマのひとつに「子午線一度の距離測定」というものがあり、機材を持って測量に行く。たぶん基本的三角関数の繰り返しと天文観測の記録から地球と月の自転公転と複合的に理解し最終的に子午線一度が27里という精度まで追い込む。




私自身は記念館の展示物写真を撮っておりませんので、一枚だけネットで開いた「伊能図」の写しを載せておきます

佐原


伊能忠敬の作った地図は幕府に納められた。でも、デジタル保存などない時代、火災、戦争、幾たびの争いで全て焼けてしまった。
が、記録の模写のさらに写しなどは多少残っていて、彼の業績のかなり多くの部分は再現できているらしい。海岸沿いの全国のあまねく全ての村が書いてある地図は、世界中のどこにも無いだろう。正確な距離も含めて。   あんぐりしたまま今日の記事はここいらで〆ておきましょう。


帰りのバスは恒例のビンゴゲームなどで楽しみながら家路につきました。

会員でもない私を同行させていただいたボランティア団体の皆様、代表、ありがとうございました。




埼玉の川越もそうですが千葉の佐原も一回行っただけでは何もわかりません。和服姿でしゃなりしゃなりしながら、また訪ねてみないことには良さがわからないのだろうと思い、今までの人生を反省しつついろんな場所へ行きたいと思うこの頃。





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Posted by とーしろ at 08:30│Comments(2)ひだまり
この記事へのコメント
新年おめでとうございます。

暮れの、バス研ご参加感謝です。
ガイドさんのお話の紹介にも感謝です。

研修の記録がここに残ることにも々々です。

またの機会のにもご参加下さいますよう。
記録も是非!!
Posted by 山形大好き・・・爺です at 2014年01月02日 19:32
【山形大好き・・・爺です 様:つめたい雨がそぼ降る寒い日でしたが皆さんの熱意で街中を歩くときには傘もいらない状態で散策が出来て幸いでした。

副代表の緻密な紹介振りに基礎知識を得て楽しく研修が出来たようです。佐原には個人でも再訪いたしたく。

また、機会がありましたらそして失礼でなければ「おだまりのオヤジ」も参加させていただけるならば幸甚です。
Posted by とーしろとーしろ at 2014年01月02日 20:43
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