BOSE M2に挑戦 2
2010年2月に
BOSE M2に挑戦の記事を書きました。
なんとこの稚拙blogの中ではトップアクセスを記録していて6200を超える閲覧をしていただいてます。興味を持つ人が多いのですね。
さて、再挑戦として載せるからには朗報でなくてはいけません。
いえね、ブライアンブロンバーグのベースががんがん再生できるようになったんです。
TANGBANG W2-802SB のもともときれいな中高域にハイパーウソネーターの低音が加わりこれは使える。あとで測定しますが、ちゃんと数10Hzの周波数でレゾナンスしてます。
BOSEにお布施を渡さずとも聞こえるスピーカーが完成しました。
40Hzまでちゃんと聴こえます。パチパチ
パソコン横に置くくらいのコンパクトスピーカーから信じられないほどの低音を再生する夢を、BOSEが見事にやってのけたのですが、BOSEが出来て俺にできないはずはない、と意気込んだのがそもそもの失敗の始まりでした。
BOSEが「ハイパーレゾネーター」と名付けた低音増強用共振装置は、いわゆる「ドロンコーン(なまけものの振動版)」とか「パッシブラジエーター(受動的放射器)」とか同じものです。密閉されたボックスの空気をばねとして使い、振動版だけのスピーカーから低音を再生増強するというものです。細かいことを省略して大雑把に言えば、、スピーカーの音は中高域は本体から強く出るが、低音(概ね200Hzくらいから下の周波数)は空振りして音として聞こえないので、スピーカーボックスの開発は、いかに低音を聞こえるようにするかの歴史です。
密閉箱、バスレフ、バックロードホーン、フロントロードホーン、ドロンコーン、タンデム駆動、1/4ウェーブ共振、最近ではTLSなどというバックロードのホーンと逆にだんだんすぼめるホーンなどなど。みんな低音を出したい聴きたい思いから捻り出した箱の形。
もともと5cmくらいの小さなスピーカーでは50Hzで振動しても空気をゆらして耳まで届ける力が無い。そこでハイパーウソネーターをダブルで共振させて薄べったい穴子から強力に押し出そうというのがBOSE M2のやりかたです。専用のアンプを内蔵していてたぶん出力は片チャンネル15Wくらいかもしれないが、カタログに出力も周波数特性も数字は載せてない。
このスピーカーに掛ける想いを写真でひも解くとこんな感じ
ハイパーウソネーターの素材を見つけた
大盤振る舞いでCADで書いた設計図も載せよう
家に人がいないときに周波数特性を測るとするか。
なにせ、信号発生器でホワイトノイズとかピンクノイズやら「サー」とか「ザー」とか50Hzの正弦波なんぞ「プー」とか「ポー」とか再生した日にゃ、「お父さんが変な宗教はじめた」とか言われるし、猫が牙をむいて「シャー」とか怒りかねないからな。
今回は5cmクラスの小さなスピーカーを使ってBOSE M2に近いサイズにこだわったが、次は8cmクラスのスピーカーでやってみたい。パッシブラジエーターにもう一度スピーカーを使い、可変抵抗でダンピング変化も試してみたいのよ。
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