アンプ修理

とーしろ

2014年08月28日 12:00

久々のオーディオねたです。

同窓会に行った帰りに同級生の大工の棟梁から鳴らなくなったオーディオアンプを1台預かってきました。大きな作業場の一画に設けた休憩スペースでアナログレコードを聴くためのアンプ。



海外出張があったり防犯パトロールで時間とられたりなんだりで騒がしく手が付けられませんでしたがようやく平日にばらしてみました。




1977年くらいの製品で、カセットデッキとFMチューナーとおそろいのデザインです。



いつの間にか音がまったく出なくなったというのである程度原因が想像できました。

最初にCDの音源とSPを繋いで電源を入れてみれば懐かしいアナログVUメーターがちゃんと動きます。これは想像通りの故障です。出力段まで信号が行っている証拠です。トランジスタアンプには必ずスピーカー保護回路が付いていてそれが働いて、つまり出力しないようになってしまっているのです。

多くの場合は保護リレーが劣化して接点がバカになるか。さらにシンプルなのはヒューズを使っていて蚊電流でそれが切れたか。調べるとこのアンプはヒューズでした。とりあえず交換して(なぜ、そんなものがすぐにあるんだ)音は出るようになりました。めでたし。

しかし、単に取り替えて鳴るようになったからOKとは言えません。なぜなら、切れた原因がスピーカーではなくアンプにあるとしたらもっと別な不具合が隠れているからです。休日にアナログイコライザー回路の音だし確認も含めてもう少し様子を見てみよう。ただし、回路中のコンデンサならともかく、トランジスタに不具合があった場合、今は絶版になっている可能性もありそういう部品が原因だったら新しいアンプを(中古でも)探したほうが良い。今は単品オーディオ製品は少なくなっていますがまだ新品のアンプも販売されていて2万いくらで買えます。


それにしてもこのアンプ、古いものではありますが音楽に合わせてシンプルなアナログVUメーターの針が振れるさまは見ていてほっとするものがあります。1970年代のオーディオ製品には前向きの明るい力強さがありました。


関連記事