『イミテーションゲーム』

とーしろ

2015年04月12日 11:07






3月の2回目の中国出張は、捗らない仕事にいらいらする気ぜわしい日々の精神状態からすれば、出来れば避けたい、時間の掛かる、経験した事の無い、不安な、上海までたった2時間半なのに「韓国仁川経由」乗り換え便だった。それも2時間乗って仁川空港、2時間の待ち時間、さらに2時間乗ってやっと上海到着という一日がかりの旅。

いくら探してもらってもそれ以外の航空チケットが無いことがわかり、しぶしぶ了解。ところが、初めてのアシアナ航空を利用してみれば、(実はEチェックインの時にわかったことだが)、一人一人にモニター画面の付く最新の設備を持つ飛行機だった。

(めずらしく前振りが長い、何時になったら映画の話にいくのだ)








たかだか、2時間半くらいの上海への行き/帰りに飛行機を二つ乗り換えて、6時間以上もかけなきゃならない。
しかし、ものは考えようだ、行き帰り4回も映画を見られるということを最大限楽しめばいいではないか。

USB充電端子まで備えてある飛行機は初めてだ。さすがスマホ世界一をねらう国の飛行機だ。

飛行機の中で映画を見るとき、フライト中の最初と最後はかなり多くの時間が見られなくなることを覚悟しなくちゃならない。飛び立ってシートベルトサインが消えるまで見られないし、到着する30分くらい前から、着陸態勢に入ることを知らせるパッセンジャーアナウンスがあるたびに映画再生が中断され、ほとんど見られなくなる。つまり、2時間程度のフライトではせいぜい1時間しか見ることが出来ない。



中国行きの成田から仁川まで「キャプテンアメリカ」を1時間の中途半端。
スカーレットヨハンソンのかっこいいケツ。




仁川空港で2時間の時間つぶし
と言っても、めずらしい王宮らしい行列を見ることが出来た。


(いったい、何時まで待てば「イミテーションゲーム」が出てくるんだ)

仁川から上海まで『X-MEN:フューチャー&パスト』を1時間の中途半端。
マカヴォイのドヤ顔、ジェニファーローレンスは青い女。




しかし、それらの映画はすでに家で全編を観たのでスミダ、1時間だけの中途半端でも腹を立てずに済んだゴスミダチョワヨ。



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上海の150km西側で仕事、仕事
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上海で「奥歯に物が挟まったような仕事」を1年がかりでやっと終了し、胸のつかえがとれて帰る飛行機。いくらか気を落ち着けて、ワインでも飲みながら映画見て帰ろうか。どっこいしょ。

そこで上海から仁川(Incheon)までの飛行機でようやっと観ることが出来た
『イミテーションゲーム』








どんな映画かというと、
イギリスをはじめとする連合軍は、戦時中にドイツの使う暗号が複雑すぎて解読できないことで戦況を悪くしていた。ドイツの使っている「エニグマ」というその暗号機を、イギリスの天才的数学者が解読に挑むという実際にあったお話。

エニグマ (Enigma) とは、第二次世界大戦のときにナチス・ドイツが用いていたことで有名なローター式暗号機のこと。それは毎日午前零時に設定が替えられ、解読は不可能と言われた。







「シャーロック」で大人気の ベネティクト・カンバーバッチ 扮する数学者アラン・チューリングがこのエニグマに挑戦する。



共演の美女はパイレーツオブカリビアンで海賊になってしまったキーラ・ナイトレイ。チューリングの婚約者になるのだが・・・・




上海から仁川(Incheon)までの飛行機で見ることができたのは、先に書いたような理由で1時間しか観られなかったが、成田までのもう1回の飛行機で最後まで見られるだろうと思っていた。

じゃんじゃん、、、、上海プトン空港から出発が30分遅れたせいで、仁川の乗換えが出発まで20分しかないギリギリで空港の係りの韓国美人のケツ、あっと失礼、後を追いながら走るはめになった。

成田行きの飛行機にやっとたどりついたと思ったら、、、、じゃん、、、じゃん

テレビモニターの無い飛行機だったヨボセヨ

ガーーン・・・・・・・


登ってる途中ではしごをはずされた感あり




しかたがないので、家に帰ってから久しぶりの休日。PCでチケット予約し続きを見てきたってわけさ。
隣にはでんと妻が座っている・・



1930年代から1950年代ってのは通信手段がAM電波かモールス信号か、自分たちだけに通じる複雑な通信方法や装置は無いため、元の文章=平文をへんてこな暗号に置き換えて通信し、敵も受信できるが、味方だけに解読できる「あるルール」で元の平文に直した。その「あるルール」を天文学的な複雑さに置き換える装置が「エニグマ」だった。

味方は同じ「エニグマ」を使い、毎日変更される送り手と同じ「鍵の設定」をして平文に直して通信が成立する。

イギリス軍はポーランド経由で「エニグマ」を入手し、仕組みは理解していたが、暗号化される組み合わせの膨大さに手も脚も出なかった。ドイツはその技術力で世界を圧倒していた。




あまりに独善的で風変わりな数学者チューリングに反発していた解読チームのメンバーもやがて協力するようになる。






チューリングの作った解読装置 「チューリングマシン」 はその後発展するコンピュータの理論そのものだと。

ここから先はネタばれになるので書けない、書かない。


言われてみればなるほど、あっと驚く『非情』だらけの意外な展開。






とってもわくわくする面白い映画です、是非、是非、ご覧あれチョワヨ。




噛むさハム煮だ
春キャベツと一緒にベーコンとシャウエッセンも煮だ、オレガノ

みなさん、ごきげんよう!!



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