2016年05月12日

実燃費

燃費の話をもう少し書いておきたい。

カタログに「実走行燃費を『参考』として載せるべき」という、もっと深い理由を述べたい。

表の中を色付けしただけだが、昨日と同じグラフを載せます。

実燃費


薄い緑で塗った値を見れば実走行による成績の良さについて、技術開発における各メーカーの努力はすごいものがあります。

昭和の時代からずっと慣れっこになっていた「2000CCクラスの乗用車が10km走るかどうか」だった燃費は、ハイブリッドならアコード、クラウンで20kmを超えるのです。これはすごいことです。ノア/ヴォクシーのファミリーミニバンもハイブリッドで20km超え、エンジンでさえ市街地で12km、高速なら16km走るのは相当な改善です。

ハイブリッドや軽自動車のカタログ燃費にあるような40km,30kmに皆の目がごまかされ、実燃費の変化、改善が見えなくなってるだけだと思う。ガソリンエンジン車で今まで10kmだった燃費が改善されて12kmになったなら、15kmの車がモデルチェンジで18kmになったらそれはメーカーの自慢してよい素晴らしい改良実績だが、カタログにあまりに乖離した数字がバンバン載ると、埋もれてしまって分からなくなる。

ハイブリッドの実燃費はそのままで十分自慢できる。

ありもしないハイブリッドの40km、軽自動車の30kmなんて載せないでほしい。明るい屋外でいくら綺麗な液晶画面を見ても良さがわからない。

しかし、オートックワンで実走行した結果のように、実走行燃費がカタログに載り一般の人も達することができる値とすれば、違和感なく参考にできる。ユーザーが15%や20%のメーカーの努力も気付くことができるしいいことづくめだ




表の末尾にekワゴンの高速だか市街地だか不明の実燃費を、「市街地」の欄に載せたが、やはり他社の軽自動車に置いていかれてる。カタログだけは似通っている。走行抵抗を逆算して、鉛筆なめて「えいっ」ってやっちゃった感がありあり。10年位前のエンジンから改善されていないんだろうと思う。


韓国の自動車メーカーが、エンジン開発したなどと聞いたことがないのに(今は生産は自社らしい))時代に合わせて(日本をまねて)燃費が改善した結果をアメリカに見抜かれて罰則を受けたのと同じ構図だな。あっ、そのエンジンも元の出どこは三菱か、欧米かっ。


それにしても共同開発の日産は、今回のモデルがいくらOEMで三菱の担当だったとしてももっと早い段階で絡まなかったのかね。モデルを世に出してからじゃどうにもならんか。


アウトランダーPHEVは面白いハイブリッドだ。ほとんどモーターで走り、エンジンは主に発電のために動き、走りに貢献するのはギア比固定でトップギアのときだけ、という構成はとても興味がある。変速機がいらない分バッテリーの重さをカバーできる。ああ、もったいない。PHEVは外部からエネルギーを注入するので「ガソリンが分母の燃費」の話とは違います。三菱の車の中で特に気になるので。

ek専用のある部分の保温材を加工して納めてきた小さな町工場なんて、作っちまった在庫と材料代の請求書を抱えてこれからどうするんだ。使い道のない固有形状の保温材。

ぜひ、救済は、社員と販売店と下請け中小企業から。







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Posted by とーしろ at 04:30│Comments(0)
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