2015年03月31日

黒川能 第22回 蝋燭能 本編

「序」を書いてからずいぶん時間が経ってしまいました。
2回目の中国出張からは21日に帰ったのですが、その後も国内出張やら仕事のスケジュールてんこ盛りで、夜中のパソコンタイムはまったく出来ない日々が続きました。仕事で必要とされるだけ、まだいくばくか世のお役に立てているならうれしくも有難いことなのですが。

あまり長く書けないでいると時系列を遡ることが難しくなってくる。記憶が繋がるうちに書きましょう。もたもたしてるうちに、3月23日の「祈年祭」を通り越してしまった。







:次第:
1、蝋燭能実行委員長 遠藤洋一氏 挨拶
2、神事
3、火入れの儀
4、能 「大蛇(おろち)」 上座
5、狂言 「附子(ぶす)」 上座
6、能 「龍田(たつた)」 下座



『大蛇(おろち』



出雲の国に立ち寄ったスサノオノミコト





老夫婦、「あしなづち」と「てなづち」は娘の櫛稲田姫を大蛇の生贄に差し出さなければならず嘆き悲しんでいた。



(笛のあっくん)



(赤みを残すためにカメラの「色温度」を2700にしましたがもっと下げた方が良かったみたいです)



姫を救うべくスサノオノミコトは策を練る





「アイ」登場



スサノオノミコトが戦闘モードに入ります





恐い恐い「大蛇」 登場



おろちに酒を飲ませて



戦います



見事、大蛇をうちまかし尾から村雲の剣を取り出します。姫を救いめでたし。

上下にうねる地謡が心地よく響く番組です。






ここらで写真のお話を少し。
蝋燭の明かりだけで行われる能は写真を撮る行為にとってはとても過酷な条件です。
・暗い(ISO感度、シャッタースピードとざらつきのせめぎ合い)
・蝋燭の色温度が極端に低い(赤みをどこまで残すか)2000くらいか。
・三脚は使えないためぶれる(ISO感度とのせめぎあい)
(あぐらをかく自分の体の範囲で使えるミニ三脚を持っていましたが、角度とれず使えませんでした)
・暗くてカメラの固定が効かないためピントが合わせにくい
・柱があり角度がとれない
(片手でカメラ持ち腕をのばしてレリーズでシャッターを切りましたがプルプルしてぶれぶれ写真しか撮れなかった)
・伸び上がったり、立ち上がったりすると後ろの人の迷惑なので、そこは我慢するしかない。来年こそは前の席を確保するしかありません。

一方、以下のように黒川能の写真に対する規制もありますが、役者や他のお客への配慮も重要です。
●普段の神事の能は写真禁止、撮る人は別途申し入れと撮影料が必要。蝋燭能は写真自由ですがルールは厳守です。
●常にフラッシュは厳禁です。面を付ける役者には危険。AF補助光も禁止。
(昔、例大祭でコンデジのフラッシュを一度だけ発光したことがあり、申し訳ありませんでした。冷や汗)
●携帯、スマホでの写真禁止
●連写の大きな音は他の人に迷惑が及ぶ、謡が聞こえない



休憩を挟み 


狂言 「附子(ぶす)」

子供の頃に見た、子坊主の「一休さん」のとんちでおなじみのお話です。
黒川の狂言はプロのそれとは違う独特の雰囲気があり面白い。根強いファンが大勢おられると。



出掛ける主人が太郎冠者と次郎冠者に念を押す
「これにあるは猛毒なのでくれぐれも取り扱い注意じゃ」



「かしこまってござーる」




甘くて美味しいモノと知ってる太郎冠者と次郎冠者は全部なめてしまう




さて、主人になんて言い訳しよう。
大事にしてる掛け軸と天目茶碗を割ってしまう。



主人戻る



「留守の間、眠ってはならじと二人で相撲をとったら、大事な掛け軸と茶碗を壊してしまいました。死んでお詫びしようと猛毒を口にしましたがまだ死ねません。」

「あいやや、憎し憎し」





満席で狭い板の間での観能ながら、廻りのお客さんも楽しんでいる様子の言葉が漏れ聞こえてきます。

本日、これまで。




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Posted by とーしろ at 12:00│Comments(0)黒川能
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