2013年10月25日

あねちゃの店に八神純子

先日のサンダンデロの記事にコメントをいただいた勢いで、「奥田シェフと八神純子」で
検索すると面白い記事がネットにありました。


あねちゃの店に八神純子



あねちゃの店に八神純子




あねちゃの店に八神純子


野菜売り場に大勢の羽黒ガールズ





畑作業用のユニフォームや割烹着のガールズと八神純子は年代がほとんど近いと思う。


すごい!

これはすごいことです




産地直結まるっきり飾りっ気無し、バラック建ての「あねちゃの店」という素朴な店が羽黒にありまして、これが「産直あさひ」とか「産直あぐり」とか地域の公でやってるものと違い、個人経営でかなり早くからやってる店。平地の野菜から山の手の珍しい山菜からかなり良いものが安く売られています。はっきり言って新鮮だし、安い。

それもそのはず、朝、生産者が採れたて野菜を持ってきて店の人が値札をプリントアウトしてそれを生産者が貼って並べて帰る。夕方売れ残っていたら生産者が持って帰る。一度持って帰った品物は絶対次の日に並ばない。買取ではないのだ。持って帰った品物は自分で消費するか、ご近所親戚にあげるかしか方法がない。




ここで話は変わるが、私はかねがねサイズのそろわないなすや曲がったきゅうりなどの商品価値が少しだけ下がるものを、多少まとめて安く買って安く売るという生産者にも消費者にもありがたい業務形態ができないだろうかと思っているが、こういう店でもっと大きくやってくれるとうれしい。ただ、ここは周り中農家が多くて消費者の割合が少ないから売り切るには大変かもしれない。都会に出せば絶対売れる。以前、利用した「大地」とかやっていた。

家庭で料理するのに曲がったきゅうりは嫌だ、なすの大きさがそろわないと料理できないなんて誰が言うの、と思う。切ってなべに入れば同じよ。農家を支えて共に発展すべき農協が一番厳しいことを農家に押し付ける。なすを袋詰めするときにサイズそろえるためのゲージを配ってまで。

そのくせ、農協から買ったなすの漬物にはとんでもない「大小」が混在していたぜ。どういうこと?消費する方もそれを嫌だと思わないのに。意味がないと思うのよ。そろわないと受け付けないというのは生産者を無視した「買い取る市場の側の傲慢な商品価値」。味方じゃないのか。

「混在したものだって美味しい野菜、安く届けます」って民間の会社がやって生産者と消費者に歓迎されることがなぜもっと近くにいる農協ができない。農協はそのマインドをもっと農家救済側にシフトして、率先してサイズ混在野菜を流通させるべきだと強く強く思っている。小学生のときからずっとそう思いながら生きてきた。

せっかく採れた野菜が、収入にもならず朽ちていく花のように台所や裏口の隅でただしぼんで畑に捨てられて次の肥料や土に返っていくだけの姿が勿体無いというか嫌なのだ。

一方、消費者としての目から見れば、今、目の前に100個のキャベツが並んでいて同じ価格であっても自分が欲しい一個がとなりのキャベツと同じ大きさであることに何の意味もないということだし、少し欲しいとき、たくさん欲しいとき選べる大きさでいいじゃないか。同じ大きさが扱いやすいという流通業界の我侭に生産者と消費者が犠牲になる云われはないはずだ。

酒田に単身赴任していたとき、事務所を構えて地元で雇ったおばちゃんに夏になると相談した。トマトが台所で眠っていたら持ってきて。インスタントコーヒーみたいな蓋のついた瓶も持ってきて。
とーしろオヤジは大量にトマトソース、ピザソースを作ってみんなに配った。仮にそういうトマトが安く流通して消費が頭打ちで困るか、、そうはならない。野菜は太らないし、今までマーガリンだけだったトーストがピザソースで少し豊かになる。ニーズはある。

そんなこんなで料理もする目から見て野菜は今の倍食べてもいいくらいだし、買うとなると高いし、生産者からみたら買ってもらえる率が低い。両方をもう少し近づける努力というか流通の仕方があったらうれしいんじゃないかな。

発展途上の時代、商売や材料の仕入れなどそろばんが苦手な農家に代わり、安くて良い資材や肥料や機械を入手できる手伝いをしつつ農家と共に発展すべきだった農協は、農家を相手に商売をしてきただけ。カラーテレビ売って万博に連れてったり、民間の電気屋とか銀行がすることを田んぼの中の農家相手にやってきた「農業共同組合」という大会社。精神を入れ直せ。日本の農業を考えるとどうしてもここに行き着いてしまう。48年間思い続けている持論だ。

農協を敵視しているのではなく、うまく導いて欲しいのよ。できるはず。骨太の信念さえあれば。TPPも少子化も農業離れも田んぼの耕作放棄も何とかなるって。米も野菜もこんなに美味く作ることが出来るのは日本が一番だ!  

その中心に力強く「農協という組織」が「でん」といる姿を想像して欲しい。
とーしろが言いたいのはそういうことよ。百年もみてきてるんだぜ。日本の農業を。








「あねちゃの店」にもどろう
とーしろオヤジが庄内に単身赴任した頃の土曜日とか、親父の手伝いで何度も品物を持っていきました。値札シールも自分で貼りました。貼ったとたんに「これ、いいね」と買っていく白いワイシャツの若い人たちというシーンは幾度も経験しています。

「あれ、だれだや?」
「アルケッチャのわっげしょだ」

新鮮野菜、山の幸、奥田シェフ=アルケッチャ一派で変幻自在にうまい料理に変えてもらうには上等だ。小さい頃から食べてきた味も良し、奥田マジックのシンプル斬新な調理もまた良し。
ラ・ソラシードでもサンダンデロでもアルケッチャでもがんがん使って美味しく食べてもらえばイイ。


それはそうと八神純子、幾つになってもふと聴きたいあの、
切れ目のない高音の伸び。
「思い出は美しすぎて」 「水色の雨」  燦然と輝く歌詞の美しさ、
メロディの高揚は変幻自在。








被災地を回って支援する姿もまた、良し。そのために書いた「翼」。








今日の「幸せの分配」はふたつ。

「あねちゃの店で野菜を買ってみなさい」  新鮮なうまい野菜が食べられます
「八神純子の歌を聴いてみなさい」     美しい歌に感動します

以上     

ああっ、芋煮 食いてぇ   俵みたいな木の入れ物で、川でごろごろした白芋。



あねちゃの店に八神純子


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Posted by とーしろ at 12:00│Comments(2)日々是
この記事へのコメント
 こんにちは

 純子さんのファンとしては、ブログ記事嬉しいですね。
 これは、フリーペーパーの記事になったものですね。

 11月9日純子さんの「Here I am」仙台公演に行きます。

 2週間日本、2週間アメリカの生活を震災以降続けています。

 http://junkoyagami.com/
 https://www.facebook.com/junkoyagami.official?ref=profile

 機会が有りましたら、行ってみてください。
Posted by dongara at 2013年10月28日 00:00
【dongaraさん:返信遅くなって申し訳ない。スパムコメントを避けてるので動きがわるくなってしまっています。

八神純子の歌を久しぶりに聴いて感心しました。すごい。機会あらば生を聴きに行きます。きっかけをありがとうございます。
Posted by とーしろとーしろ at 2013年11月13日 15:23
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