2013年05月26日

例大祭 黒川能 大江山 (下座)

例大祭の下座の番組は「大江山」

能の五番目物、大江山に住む酒吞童子という鬼を退治するお話です。








まずは謡い方、囃子方の神への礼




山伏に扮した源頼光一行がやってきます




盛り上がりの後半までしばらく「静」という忍耐 YっすいとShow
(Yっすいという呼び方はクリコさんの専売特許です)




そこへ子鬼どもがやってきて




ちょっかいを出す子鬼ども  
しかし、頼光らが軽く追い返す






茨木童子がやってきたので頼光たちは一泊の宿泊を頼むと



酒吞童子の館へ案内された







酒吞童子は頼光たちが山伏と信じておのれの話をし始める




「もとは比叡山に静かに暮らしていたが僧侶に追い出され全国を放浪し、
やっと今の大江山に暮らすことが出来た。これからも静かにくらすゆえ
人には私のことを喋らないで欲しい。」




歓待し、酒を飲み舞う酒吞童子








しかし、ここまでの物語に鬼が都や人間たちに悪さをしているくだりが無い
人を信用して泊めてくれて酒やご馳走を振舞いとても良いヤツではないか



ここでアイ狂言の登場  ふっと場の空気を変えるひょうきん





大江山の鬼がいかに恐ろしいものか語っているようだ



あんまり恐ろしいので



そのうち一人が気を失ってしまった

そして、気がつくと「かえろ、もどろ」と叫びながら去っていった


そして舞台にまた緊張感が漂うと思えば武装した頼光らが登場








酒吞童子の寝所を襲う頼光たち






何事だ、おのれ謀ったな!








舞台の緊張感は一気に高まり



アップテンポのリズムで囃子方の手がエイトマンの足のように見えなくなる

謀った人間どもを許すわけにかいかぬ









しゅわっ!



ずしゃっ!



圧し掛かる鬼を下から突き上げる頼光



勝負あった



勅命を受けて鬼退治にやってきた頼光たちの勝ち



鬼の首をとり凱旋していったのであった。





また美しい礼を神に返し一同舞台より引くのでした。めでたし。




そして間髪おかず即効で迅速に若者による装束・衣装の片づけが行われるのでした





大変お疲れさまでした。数年ぶりに観能させていただきました。



鬼は酒吞童子は本当に悪いヤツだったのか。

山に住む帰化人たちが里の者に悪さをしたという説もある。
一説には高度な精錬技術を持った帰化人が大江山に住んで財を成して
いるので朝廷がそれを横取りしたという説もある。大江山では銅、銀、
近年ではニッケルも採れるというし。それを正当化するために鬼退治
の物語に仕立て上げたという。まことかうそか。


大江山を題材にしたものがいろいろあるようだ。と思ってググってみると
これも能で人気のある「土蜘蛛」も場所は大江山で源頼光が登場。

一方、百人一首の有名な短歌

大江(おほえ)山 いく野の道の 遠(とほ)ければ
     まだふみもみず 天の橋立

小式部内侍(こしきぶのないし)(60番) 『金葉集』
    
しかし、歌の大江山は丹波国桑田郡(現在の京都府西北部)の大枝山であり
能に描かれる丹後の大江山とは別な土地という解説もある。ところが天橋立
は丹後の大江山の近くだからわかりにくい。勉強不足なだけではあるが。






この度の黒川 春日神社 例大祭 久しぶりに由部太夫にもお会いできたし
れいれいさんともちょっこしお話できたし、おじいさんおばあさんの所にも
行ってきた。KORさんにも大変お世話になりました。
惜しむらくは超忙しかった笛のあっ!くんとお話できず仕舞いだったこと。

次は何時いけるだろうか。
いつ春日の神様から呼んでもらえるか楽しみです。車、あたらすいのにして
から来いってか。さすが神様、なんでもお見通しだ。


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Posted by とーしろ at 12:58│Comments(0)黒川能
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