2013年04月21日

田崎つくると黒川能

本屋大賞の発表に覆いかぶさるように発売日をぶつけてきた文芸春秋。

大賞を受賞したのが「永遠の0」で200万部の実績を持つ百万部田尚樹
だったからか大胆な宣戦布告。いや、実績で言えば村上春樹のほうが
ハルキに戦闘能力が高い。

なんやかや言いつつミーハー読者としては一気に片付けてしまおう。
ということでこれも読んでしまいました。




これから読む人のためにあらすじなどは書かない主義です。
宣伝文句に紹介されてる程度なら書いてもいいかと思う。

高校時代に仲の良かった、というより人生のすべてだった5人組。
田崎つくるだけ東京の大学に進学し他の4人は名古屋に残った。
帰省するたびに高校時代のように仲良くしていたのだが、つくるが
2年なったある日、「もうお前とは付き合えない」と4人から絶交される。

わけも知らされず突然に締め出されてしまった田崎つくる。

他の4人には名前に色があった。
アカ、アオ、シロ、クロ。田崎つくるだけ色の付かない苗字だった。

この色にはどんな意味が、しかけが込められているのか。


この色は中国の四神に使われる色だ。この色は方角と神様の動物の
名前がついている。


どこかで見たこと聞いたことがある。アルツはやまりそうな記憶を探り
かすかにレーダーが反応し自分のBlogを読み返しある本を探してきた。





黒川能、上座の大地踏みの能章に複数回登場する。上のの写真は「言い口」

左=東:青龍(アオ)
右=西:白虎(シロ)
前=南:朱雀(アカ)
後=北:玄武(クロ)


ここで4人に該当する色は登場した。ではしかけとして田崎つくるに色や
役割はないだろうか。色彩がないのだから設定がないのか。




上座の大地踏みの「幣の段」ではもっと如実にヒントが書かれている。




中央に黄色の帝王がいて安定しているのだ。田崎つくるは黄色の役割だったか。

田崎つくるがひとり東京に行ってしまうことで不安定になりグループに異変が・・

ここから先は読んだ人しかわからない。


どんな感想を持ったか。
「1Q84」3部作を読んだあとで待たされたハルキファンとしてはボリューム感
に欠けるというかハルキらしさも含めて「やれやれ」感がやや希薄ではあった。
書きながら迷いでもあったのかな?





5色は陰陽五行に登場する色で。何も黒川能を出さなくてもいいのだが
大地踏みに東西南北と色が表現されていたのが印象深かったので引用さ
せてもらった次第。黒川の能章は観阿弥世阿弥が能の番組を完成する
はるか以前に天台宗の偉い坊さんが書いたものとされている。能猿楽の
時代に。

そういえばハルキのお父さんも寺の住職の倅であった。関係ないが。


月山の麓に風薫る5月が近い、式三番がまた見たい。




同じカテゴリー(ミーハーな読書)の記事画像
椿山課長の七日間
天国までの100マイル
カエルの楽園
pepe
Kindleで周平
『永遠のゼロ』
同じカテゴリー(ミーハーな読書)の記事
 椿山課長の七日間 (2016-06-27 13:00)
 天国までの100マイル (2016-06-25 04:00)
 カエルの楽園 (2016-05-25 07:00)
 pepe (2016-04-11 22:49)
 Kindleで周平 (2013-06-05 12:00)
 『永遠のゼロ』 (2013-05-31 12:00)

※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。