2010年10月13日

PIONEERの渾身

PC-70MC  という ムービングコイル型カートリッジ

最近調べてやっと理解した「発想と商品化意欲豊かな時代の良心」





アナログの世界を語るほどモノは持たぬ

「オルトフォン」も豹「ガラード」も縁は無し、欲しくとも買えぬ。




数年前の良き日、パイオニアの良き時代のプレイヤー「PL70Ⅱ」USEDを入手

(上を見ればエクスクルシブの「P3」などという車買えそうなバケモノ的高級もあるが)
(あれでもリムドライブ売価4万5万円のガラードにかなわないのだろうか?fusigi ?)


それに付いてきた見たことの無いカートリッジを一度鳴らして「良くない音」だったので

気にもかけずやり過ごして数年、どんな品物かもよく調べもせず。

時は過ぎ、白木も飴色に変わる。

何を思ったか久々に取り出し、針先洗浄、接点磨きのアームに付けて鳴らしてみる。


きちんと設定すれば鳴るではないか、はは


PIONEERの渾身


かなり、良い音で。 あてにしてなかった分、得した気分のレコードとっかえひっかえ。

Jazzも電気楽器バリバリクロスオーバーも弦楽四重奏も鳴らしてみる。

ヴォーカルも・・・・

持ってるカートリッジの中ではいきなり一番冷静な高性能。

DENONやオーディオテクニカよりもいいかもしれない嬉しい大誤算。





PIONEERの渾身


PIONEERの渾身


潮の流れ次第では「真珠」になっていたかも知れぬ。ものすごい技術の塊。

実は「情熱の結晶」か。 カートリッジとしては無名で、数も出てないので

正しい評価は得られてないだろう。  素晴らしい音だ。 いまなら作れまい。

PIONEER (福音電気) 神のご加護のように気合の入った技術屋がいたのだろうと思う。

あのころの技術がなつかしうれし。



国内の多くの家電/電気メーカーは本気で良い音を求めて良い製品を世に送り出していた。

ただ、良いモノがあってもそのとき買えない人生もある。




やっぱり作りたくなったり、作ることができないものだったり・・・しかし

装置の中で最初に音を出す物(レコードプレイヤー、テープデッキ、CDプレイヤー)

のトランスヂューサー部分は個人じゃ作れない。


だいたい1台だけなら買った方が安かろ・・・ぽちっとな 
PIONEERの渾身


書きたい記事は数あり、あとが混むので早き日に予約掲載じゃ!

(そういいながら1週間も空いたり・・・許せ、気まぐれ)


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Posted by とーしろ at 18:00│Comments(2)音楽(聴く道具)
この記事へのコメント
貴重なカートリッジをお持ちですね。

日本のカートリッジは比較的ジャンルを選ばず、どんなレコードでも美しく音楽を奏でてくれます。

惜しむらくは、MCはスタイラス交換が出来ないのが残念です。

しかし、デジタル時代を迎え、CDやDVDなど複雑怪奇な機械で音を出しているのに比べ、針1本でそれ以上の音が出てしまうというのはどういう事か。
Posted by kaz at 2010年10月15日 00:40
【kaz様:溝に刻まれた機械的振動をなぞって聴こえる大きさに増幅するだけであのような良い音が聴こえる。なんとも単純明快なんだけど不思議です。

10代の頃から思っていました。日本製品は電子機器のように電気対電気などでは高性能な物を作るけど、機械振動対電気(その逆も)のトランスデューサー(変換機)は海外製品に適わないなと。マイク、カートリッジ、スピーカしかり。

ガラード、EMT、トーレンスなどの良さを知らずにいます。聴いたことがあってもその気で比べる機会がないからです。昔の大きなラヂオ電蓄もリムドライブでしたが。

針先交換できないMC型はいつまでフォローしてもらえるんだか・・・もうできなくなってるんだか。
Posted by とーしろ at 2010年10月15日 04:12
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