電線物語

とーしろ

2011年01月15日 16:20

職場から富士山がきれいに見える


DMC-LX3 トリミング

日もある。 見えない日のほうが多いのは空気が汚いから。
これは今年の1月7日にとーしろの席から撮った写真。正月明けは
まだ空気がきれいだった。その後デジイチと望遠レンズを持って
行ったが、もう見えない日が続く。




生まれ育った場所から鳥海山が美しく見える


DMC-L10 LEICA D Vario-Elmar 14-150mm トリミング

2236は1801だそうだ






生まれ育った場所から月山が神々しく見える

DMC-L10 LEICA D Vario-Elmar 14-150mm トリミング





タイトルの意味がもうお分かりと思うが「電線」のお話。
ストッキングに起こる悲しい結末は「伝線」、インフルは「伝染」


つまらぬ話をやめて先に進めんか! 又八っ
はいはい
はいは一回で良い!


電信柱のことを子供の頃は「デンキンバシラ」と呼んでいた記憶があるが
ここは「電柱」と言うことにする。家の周りの電柱は必要だが邪魔でもある。
電気大好きで、仕事にも趣味にもなくてはならないものだ。今日はちょっこし
真面目に送電と電柱を考えてみる。

まず、大事な電気がどうやって送られてくるか


石炭燃やしたり、水を落としたり、アトムが熱を出したり、温泉玉子の地熱、風車
発電所で作られた電気は50万ボルト(500kV)、君のひとみは100万ボルト
   ↓
超高圧変電所で154kV~275kVに降圧
   ↓
一次変電所で66kVに降圧
   ↓
二次変電所で22kVに降圧
   ↓
配電変電所で6.6kVに降圧 ここから大口の工場などへ給電
   ↓
電柱のトランスで100Vや3線200Vに降圧
   ↓
家に給電、俺の電気になる ビリビリ
(真空管アンプは400VにUPしたり)


高圧で送電するのは同じ電力なら、電流を小さくすることで熱ロスを
小さくする為。これを「銅損」という。もうひとつ「鉄損」というのが
鉄心の磁化によるヒステリシス損とうず電流損の総和。これは電圧や
周波数の関数だが、銅損の方が大きいため電流を下げる方が効率が良い。
ここらあたりに「昔年取った杵柄」というものが表れるようだ。
アイノードジーノードカツラ


上は鉄塔+高圧電線、最後の家の周辺は電柱だらけの空間を電線が
くもの巣のように埋め尽くすので、見上げた景色がひどいことになる。
電柱は狭い道路を狭くして人や自転車の妨げになる、また、電柱が原因
の交通事故もあり、住宅街にはなくして欲しいとは思う。祭りの山車に
は邪魔だし、犬の縄張り表示には必要だし、通信ケーブルも乗っかった
りしてすこぶる複雑な状態ではあるらしい。

高圧電線は写真の中で非常に邪魔だがこいつは地中化すると「電磁波」を
人や地上の機器に近づけることになり新たな問題も生じる。ヘリコプター
の事故など記憶に新しいが地中に埋めるのも簡単ではない。


アメリカやヨーロッパは地中化が進んでいて電線が景観をじゃましない。
欧米か!

かといって、地中に敷設するための共同溝にすると10倍から20倍の工事費
と維持費が新たな負担になるとのこと。これはこれで悩ましいことだ。
第一日本の多くの住宅地は配置がめちゃくちゃで住宅街の道路は狭く曲が
りくねったぁ・・共同溝を設置できないところが多い。いまのところ13%
だけが地中化されているだけ。


一方、三丁目の夕日みたいに電柱が景色に似合う風情もあり、一部のオー
ディオ親父の中にはきれいな電源を求めて「My電柱」を敷地内に立てても
らうツワモノもいる。セットバックしたとーしろの敷地にも電柱があるが
これは仕方なく貸しているだけ。3年ごとにはなくそみたいな賃料が振り込
まれてくるが缶ビール3本買ってなくなる。


いろいろ書いてみたものの結論じみたことを一切書けてない。それは複雑な
社会の仕組みが絡まってすっきり地中化できない問題が山のようにあるから。






この写真は昨年開発されて家やアパートが建ち始めた街だが、電柱が邪魔だ。
せめて新しい街並みは地中化できないのだろうか、と思う。


月山や鳥海山を綺麗に撮るためにはロケーション探しをするしかなさそうだ。

難しい問題だ・・・・ぽちっとな 


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