今日の提言

とーしろ

2008年12月21日 14:07

昔、天才 言葉の錬金術師、寺山修司は「書を捨てよ、町へ出よう」と書いた。
本ばかり読み理屈だけの頭でっかちに向けて、外の風に当たらせて実体験を・・・・

と説いたのとは少し違う。 そういう彼はますます本を読み、思考を深め、恐ろし
い数の刃(やいば)に「言葉」という衣を着せて若者たちに投げつけてきたのだ。

今は違う。





「と、ところで又八、佐知の足の怪我、膝より少し上の・・・
内側の・・・その・・」

「先生、なにまわりっくどい言い方してんです! まるで奥歯に
はさまったものを取ろうとして、爪楊枝の先が折れて残ったまま
みたいな言い方して。 ああ、とれなくなっちゃったぁ、みたいな」

「よくいうなぁ、又八の表現もずいぶん果てしなく長いのう」

「あれはですね、徳兵衛が毎日、膏薬を塗って介抱してますんで
大丈夫と思いますが・・・走れないが、ゆっくりなら歩ける程度には」

「なにっ!今度は徳兵衛が!それを「役徳べえ」という。
んなこたぁ言ってる場合か!なんてヤツラだ。くそっ、このわしがまだ
佐知の膝より上を見たことはないというに・・ギリッ」

「先生、上山寒くて電池すぐ切れるし、あっしの携帯、パケ使い放題
じゃないんでこの辺で・・」

「あっこらっ まだ話がおわっとらんわ、  あ゛ーっ











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